「罪悪感」という言葉を聞いて、あなたはどのように感じますか?人をまっすぐ成長させるために、有効なものだとお考えですか?きっと多くの人がそう思っているのでしょうね。でも、この「罪悪感」が、あなたを苦しめ、人を誤った方向へ導くのです。
「罪悪感」というのは、単に「間違ったことをしてしまった」という思いではありません。たとえば、道を間違えたとき、あなたは罪悪感を感じないでしょう。単に間違っただけではなく、他人を傷つけ、苦しませ、悲しませたことによる罪の意識です。
しかもこの罪の意識は、けして取り戻せないことへの後悔が含まれています。一度してしまったことを、どんなに悔やんだとしても、過去に戻ってやり直すことはできません。なのに人はそれを求め、そして自分や他人を苦しめているのです。
たとえば、不注意から車を運転中に子供をはねて死なせてしまったとしましょう。どんなに悔やんでも、その事実を変えることはできません。子供は生き返らないし、不注意だったそのときを、注意してやり直すこともできません。
しかし、子供を殺された親にしてみれば、いつまでも悔しくて仕方ありません。あのときもっと注意して運転してくれていたらと、繰り返し繰り返し思うのです。
運転していた人も、どうしてもっと注意しなかったのかと自分自身を責め、自分は一生笑ってはいけないのだと思いつめたりもします。とりもどせない過去のために、未来を捧げようとするかのように。
でも、どうしてそこまでする必要があるのでしょう?事実は事実で変えられません。変えられないことがわかりきっているのに、それにいつまでもこだわっているのは、いったい何のためでしょうか?
罪悪感を感じる必要はありません。あなたは、今を、そして未来を生きることしかできないのです。どんな現実も、あなたへの完璧な贈り物です。あなたにできるのは、それをどう受け取るかということだけなのです。
反省は必要です。反省をしなければ、また同じことを繰り返すだけですから。でも、罪悪感は要りません。謝罪し、反省したら、あとは前を見て歩くだけです。
過去のあなたは、もうあなたではありません。あなたは常に「今」いるあなただけです。他人はそう見てはくれないでしょうけど、それが事実なのです。
ときに他人は、過去のあなたを今のあなたに結び付けて非難するかもしれません。そのときは、堂々と言えば良いのです。「今の私は過去の私ではありません。」と。
過去のあなたの過ちを、絶対に許さないという人もいるでしょう。でも、その人の人生は、その人に任せましょう。許すか許さないか、それはその人が決めることです。あなたにできるのは、あなたの人生を歩むことだけなのです。
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