多くの人の心の悩みは、「愛されなかった」という怨みが元になっています。怨みというのは大げさかもしれませんが、よくよく自分の心に問いかけてみれば、子供の頃に親から愛されなかったという思いが積もり積もって、今の自分自身を作りあげていることに気がつくのです。
本当は、あなたのご両親はあなたをとても愛していたのです。そう聞かされても、あなたは納得しないでしょう。多くの人は自分が親となり、親の立場を経験することによって、親のことを理解し、許せるようになります。
しかし、一部の人はそれでも親を許せず、心にキズを抱えたままで生きることを選択しています。また、頭では理解して、親のことを許した気になっても、心の底ではまだ和解できないという人も少なくありません。
どうしてそこまで傷つき苦しむほど、親の愛を必要とするのでしょうか。本当は、親から愛される必要はないのです。なぜなら、すでに私たちは愛されているからです。と言うより、私たちそのものが愛だから、他の愛を必要としないのです。
私たちはこの世に生まれることによって、本来の自分を忘れました。自分が本当は愛だということを忘れたのです。でも、愛のすばらしさは、なんとなく覚えています。だから愛がほしくてほしくてたまらないのです。
自分が愛だということを忘れたので、私たちは、他から愛をもらおうと考えたのです。それを与えてくれる相手は、この世の生をくれた両親。優しくしてくれた両親。そうやって、無意識に親の愛を求めるようになったのです。
親が愛してくれることを期待した私たちは、実際は思ったように愛されないことを知って愕然とします。うろたえ、嘆き、そして怨むのです。愛している親だから、もっと愛してほしいと願っている親だから、より一層怨むのです。
ですが、私たちは本来、誰からの愛も必要ではありません。私たち自身が愛なのです。その感覚を取り戻しましょう。そうすれば、全てを許せるようになります。愛してくれなかった親のことも、抱きしめられるのです。親を許すことによって、私たちは自分を解放し、安らかでいることができるのです。
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